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  • 執筆者の写真林登

朝日町の公共交通を行政視察した所感

令和4年5月12日(木)に、富山県朝日町へ

小矢部市議会の民生文教常任委員会として、行政視察に行きました。


▲実際の視察様子、朝日町庁舎にて。ビーチボールの置いてある奥から二番目が林の席です。一番奥が山室委員長。立ってお話しされているのが、笹原町長です。 私が、民生文教常任委員会の副委員長として、朝日町への行政視察を提案し、実現しました。コロナ禍ですが、小矢部市においても市営バスなどの公共交通は、大変課題です。 予算がいくらでもあれば、バスの本数を増やせば良いのですが、民間バスが廃線になった不採算路線を市営バスで運行するわけですから、大きな赤字なるわけです。 採算性を考慮しながら、利便性、市民の足の確保をどうするか、朝日町ののっかるが大変参考になると思いました。 のっかるについては、こちらの動画をご覧ください。


朝日町の公共交通は、当時京都大学に在籍されていた中川大教授に指導を仰いだあさひまちバス、博報堂やスズキなどと連携したことで実施できた地域住民のマイカーを活用した新しい公共交通サービスであるノッカル、それらと共存共栄しようとする町内唯一の民間タクシー事業である黒東タクシーさんの3つで成り立っている。

 定時定路線型のあさひまちバスは、利便性の向上を目的に便数を大幅に増やし、あいの風とやま鉄道のダイヤに合わせたバスダイヤの改正に取り組むことで、64ヶ月連続で一日あたり利用者数が対前年同月比を上回ったことが評価され、国土交通大臣表彰を受けられた。全ての路線が自由乗降になっている点も利便性向上につながった。

→以前より、外部との連携が行われており、素晴らしい。町長が自らの人脈を開拓し、それを活用しているのがよくわかった。


 しかし、あさひまちバスの形態では、財政負担を抑えながら移動手段を確保することが難しい現状があり、博報堂やスズキと共同で朝日町MaaS実証実験推進協議会を立ち上げ、協議を進めた。進めた。朝日町における移動課題をヒアリングし、実態調査と併せてニーズ調査をしっかり行い、サービスの設計を行った。

→ヒアリング調査をしっかり行い、その結果を可視化していることで、多くの関係者の同意を得ることもできたのだろうと推察する。



ノッカルは、は住民の普段のマイカー移動を活用しながら、住民同士の助け合いの気持ちを形にした新しい交通サービス。ご近所さんがドライバーになるため、安心して気軽に乗ることができる。る。完全オンデマンド型と違い、基本的に定時定路線であり、事前予約が必要である。機能的には、土日運行しないあさひまちバスを保管する役割を担う。リアルタイムでの対応は、黒東タクーが担うことで、3つのサービスがそれぞれを補完する形となっている。


→地鉄バス路線が完全撤退していること、タクシー事業が1社であることなど地域のステークホルダーが少ないことも協力体制構築に貢献したのだと推察する。今時のwebサービスの作り方のように、サービスを運用しながら、改善していく考え方を垣間見た。ノッカルの停留所は、条件を満たせば増やせばいいね!という感覚は、行政っぽくなく、博報堂と一緒にやっているからこそ、出る発想だと感じた。公共交通を市民が運転手になってというのは、利用者からすれば不安な面もあるが、行政が運行主体となることで安心感も感じられる。マーケティング的な視点とUXの改善という視点を持った民間の事業者と連携、協力することで、採算性と利便性を確保した形での新しい公共交通サービスの提供ができているのだろうと感心した。他の委員から、持続可能性を指摘する声があったが、きっと、その場合は限られた地域人材や地域資源でできる形にアップデートしていくでしょう。民間企業に課題を投げて、共に解決方法を探る、そんな思考に小矢部市も変わっていかなければいけないのだと感じさせてくれました。 --------------------------------------------------


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