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執筆者の写真林登

第50回衆議院議員選挙を振り返り、国政を考える

第50回衆議院選挙が終わり、最近は政治ニュースがテレビで連日報道されています。

小矢部市は、富山県に3つある衆議院選挙の小選挙区の第3選挙区にあたります。富山第1区が旧富山市、富山第2区がいわゆる旧富山市を除く呉東エリア、第3区はいわゆる呉西エリアの5市になる。



第3選挙区では以下3名の候補者でした。

 

自由民主党公認 橘 慶一郎

前/63歳/当選:6回目/推薦:公明

官房副長官元復興副大臣

 

国民民主党公認 大久保 光太

新/46歳/国民民主党富山県連副代表

元富山県朝日町議会議員

 

日本共産党公認 坂本 洋史

新/54歳/共産党富山県委員会書記長

元食品会社社員

 

得票数はこちらの通り

 

橘 慶一郎 131,549(66.6%)当選

大久保 光太 46,676(23.6%)

坂本 洋史 19,272(9.8%)

 

第3選挙の結果

自民党員の比率が高い南砺市や砺波市、小矢部市ではやはり高い得票率で橘慶一郎氏が当選した。全国的には自民党が議席を減らす結果になったように、自民党には逆風が吹いていたというが、橘慶一郎氏は派閥にも元々属しておらず、裏金などの疑惑も一歳なく、クリーンな部分も有利に選挙を進められた要因であると思われる。

 

第1選挙区の結果

一方で、富山第1区は自民党候補と立憲民主党の候補者が接戦だった。結果的には、自民党田畑氏が当選したが、愛知県出身であり富山県とは縁が薄い立憲民主党の候補がここまで接戦を繰り広げるとは、想像以上であった。やはり、いわゆる裏金という政治資金収支報告書の不記載の問題は大きな影響を与えた。

 

小矢部市にとっての衆議院選挙

小矢部市にとっては、政権与党の国会議員を通じ、地方交付税やら社会資本整備交付金など国からの交付金や補助金について、様々に協力してもらっている実績がある。そういう関係を考えれば、政権与党の自民党候補者を応援するのが適当だと誰もが思う。そして、自民党員(市議1期目の途中から党員になる)である私も選挙の手伝い応援を他の保守系小矢部市議会議員と一緒に取り組んだ。


テレビにやっている政治ニュースとは少し雰囲気の違う選挙戦、もちろん各地域から厳しい声ももらっているという話はあったが、実際は圧勝であり、投票数の減少は人口減少や高齢化により昔から選挙に行っていた熱心な支援者が亡くなったりなど、そういう影響もある。


しかしである。

もちろん、小矢部市議という立場であれば、小矢部市のために有利なことを考えて国政を見るわけである。

一方で、国防や安全保障問題、原発などのエネルギー問題、国民の可処分所得をどう増やすか、日本全体の経済政策など日本という国全体の議論があまりなされないことは、残念に思う。小矢部市がどうすれば優位に立つか、その論点のみになってしまう。もちろん、大事なわけだが、衆議院選挙でどの党に政権を任せるか!?という日本全体の議論からは浮いている感じすら受ける。恐らく、富山第3選挙区の市民はどこまでそこを考えて投票行動を取ったのか私には計り知れない。

 

選挙・政治を考える

私個人的な意見としては、今の選挙活動は本当にこれでいいのか!?と疑問に思うことがある。私自身の選挙では、街宣車を辞めたり、選挙ハガキをやめたり、選挙のやり方を変えた。どうも選挙となると、街宣車や選挙ハガキとかコテコテな昔からの選挙をやらないといけない雰囲気があるが、そうでないことを訴えたつもりでした。(あまり周りの反響がいまいちで残念でしたが…)結果、現職議員の中では私が唯一得票数を伸ばす結果となったことは、街宣車がなくても有権者に訴えることができることを証明した。

今の選挙は、それぞれの政党の地方組織が、党員を中心に声をかけて集め、街頭演説をたくさん行い、票固めを行っていく。しかし、どうしても党員ではない人へ直接声を届けることが中々できない。昼間の街頭演説は仕事や学校で行きたくても行けないことが多いし、結局年配層の人か経営者層が多くなる。偏りがあるということが言いたいのである。まぁ、別に若い人は、SNSやYouTube、ネットで多くの情報を得られる現代あり、困ることはないでしょう。それが尚更、何か悩ましく思うわけである。


支援者の人たちは、自分が支援する候補者の良い部分を存分にPRし、むしろ内容よりもお願い合戦で、「あんた頼んちゃ!」の世界。それ自体を全否定はしないが、全くニュートラルな人からしたら、正しく判断をしたいとなれば、それぞれの主張を客観的に聞きたいとなるだろが、どうも政党の地域支部を中心とする組織ではそこに至らない気がしてならない。どうしたら、政治が身近で親しみやすく客観的に、公平公正かつ透明性が高い状態になるのか悩ましい。別に、マクロな大きな枠組みにおいては、不公平であったり、透明性がなかったり、大きな問題自体はないとも思う。


政党政治という国の仕組みと、国とは異なる地方議会の仕組みと、結局、地方議員が政党政治の地域支部の歯車になり地域の票を取りまとめている現状が悪いとも思わないが、いわゆる浮動票といわれる多くの市民からすれば、本当にこれが一番良いのか、とも思う。

私のスタンスとすれば、30歳で政治の世界に飛び込み、あれから6年、今この街で起こっている政治の事象に片足を突っ込み、現状への理解を進めながら、あくまでサラリーマン出身の一市民としての自分の感覚を大切にしてきたつもりである。後ろ盾も何もない、自分がまず現状を理解し、より良く変化させていく、そういう気構えである。何でも中身を理解せずに否定したり、反論されて嬉しい人はいないだろう。みんながそれぞれの立場で一生懸命なのは、間違いない。それには敬意を持ちたい。


どうすれば、小矢部市は良くなるのか。

どうすれば、日本という国は良くなるのか。


しかしながら、様々な立場で様々な観点があり、それぞれの主義主張があり、複雑である。世の中の様々な想いや考えも様々である。


 さて、今の自分が一人の政治家として何ができるのだろうか。一人の人間が30歳で市議会議員になり、現在2期目36歳。この自分に何ができるのだろうか。


小矢部のために最善を尽くしたい。

それが、日本の国の発展に寄与すると信じたい。

 

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