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  • 執筆者の写真林登

平成30年12月議会での一般質問議事録です。



○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   会派「市民報徳会」、林登です。11月27日に石動駅の新駅舎、そして南北自由通路の供用が開始されました。街を歩くと「新しい駅舎、南北自由通路を見に行ったよ」、そして「きれいになったね」、そんなにこにこしてうれしそうな顔で話をしてくださる市民がたくさんいらっしゃいました。  そして、二十歳の専門学生の子は、「石動駅で電車を待つ間に勉強ができるようになって、すごく利便性がよくなった。うれしい」と語っておりました。市民の声からは石動駅周辺整備事業を含め、4期目を迎える桜井市長へのさらなる期待を感じたところであります。  早速ですが、通告に従い一問一答形式にて質問させていただきます。  初めに、移住・定住促進に関する質問であります。  平成27年10月に策定されました小矢部市総合戦略には、人口増減を示す社会動態数を平成31年には年間50人のプラスと、増とするKPIと呼ばれる、重要業績評価指標といった数値が設定されています。  この総合戦略の策定から3年が経過したわけであります。そして、今ほど山室議員からの一般質問の中の答弁でも、人口の増減ということで10月、11月プラスになったという報告も今、いただいたところではありますが、改めて、平成31年に年間50人の人口増というKPI、この重要業績評価指標という目標数値を設定した上で、移住促進に係る取り組みの現状の成果と課題を改めてお聞かせいただきたいと思います。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。  〔企画政策部長 澁谷純一君登壇〕

◎企画政策部長(澁谷純一君)   移住・定住促進にかかわる取り組みについての成果と課題についてであります。  平成27年10月に策定いたしました小矢部市総合戦略では、平成26年にマイナス52人であった社会動態を平成31年に50人の増加とすることを目標としております。その実現のために定住促進助成制度の実施やUIJターン相談支援体制の強化、空き家バンクの登録推進、地域と連動した受入れ態勢の整備などを主要施策に掲げ、目標を達成するため、各事業を実施しているところであります。  しかしながら、社会動態は平成27年はプラス33人でありましたが、平成28年はマイナス177人、平成29年はマイナス36人であり、最終年度となる平成31年にプラス50人として目標を達成することは容易ではないと見込まれる状況であります。その理由といたしましては、東京一極集中が是正されず、加えて県内において市町村間競争が一層激しくなっていることなどが挙げられます。  一方、移住・定住促進の成果につきましては、本年度に入りまして、10月の社会動態はプラス23人、11月の社会動態はプラス13人と増加となっており、少しずつではありますが、定住施策の効果があらわれ、社会動態が改善していると考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   先ほど、山室議員からの一般質問の中で、富山県では社会動態がプラス67人とふえていると、やはり先ほど話を聞いていて、全国の中でも富山県外からIターン、Uターンという形で移住される方は非常にふえているという話も聞いたりするところであります。  なので今、非常にチャンスだと思いますので、富山県というところで見ると、非常に興味を持ってくださっている方も、東京一極集中と言われながらも、東京の近辺にはいらっしゃるのかなというふうに感じるところであります。  また、この10月、11月とふえているというところに、またこれは小矢部市としてはチャンスだと思いますので、少しずつ成果が出てきているのかなというところを今、改めて答弁を聞いて感じたところでありますので、今ほど答弁の中にもございましたが、近隣の市町村間での競争が激しくなってきているというところでありますので、やはり近隣の市町村で人口の取り合いをしてもいたし方ないというところは非常に大きく感じます。なので、やはり移住・定住というところでは、東京であったり、首都圏はもちろん、中京圏・関西圏からのIターン、Uターン、そういったものが必要だと、取り組みが大事だと思います。  改めて、地方から都市に移住した人が再び故郷に戻ることをUターンというふうに呼びまして、都市部から出身地とは違う地方に移住して働くことをIターン、小矢部市の場合であれば、小矢部市に住んで、生まれて、育って、高校を卒業したら大学は東京の大学に進学をする、東京の大学に進学をしたら、そこで就職をして帰ってこないと、その途中でUターンして小矢部市にまた戻ると。地元にまた戻ってくると、これをUターンと呼びまして、逆にIターンというのは、東京で生まれて、東京で育って、縁もゆかりも小矢部市にはないけれども、何かのきっかけで小矢部市のほうが仕事もあって、アウトレットモールもあっていいよと聞いたから、Iターンで移住して仕事も見つけて住んでみようかな、そうやって実際に移住されることをIターンと呼ぶわけでありますが、そういったUIターンの促進に多くの市町村、全国どこもですが力を入れているわけであります。  そして小矢部市でも、先ほどの山室議員の中の答弁にもありましたけれども、いろいろな施策をしているわけでありますが、改めて、この首都圏・中京圏・関西圏、こういった県外在住の大学生や、20代、30代の若者に向けたUIターンの促進取り組みについて改めてお聞かせください。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   本市におけるUIターン促進の取り組みについてでありますが、本市では従前から県の「くらしたい国、富山」が実施する移住促進事業と連携しまして、首都圏などで実施する移住セミナーへの出展等の事業を行ってまいりました。セミナーでは、本市の魅力を発信するとともに、移住を希望する人への相談対応等を行ってきたところであります。  また、昨年度本市への移住に関心のある人に実際に本市に来ていただく機会を提供する、移住体験ツアーを初めて実施いたしましたが、参加希望者の方を確保することが難しく、参加者は2人にとどまりました。今年度、新たに学生のUIターンの促進を目指しまして、県内の大学と協力し、小矢部市企業協会の産業観光を活用して、来年2月に市内事業所を紹介する「おやべ暮らし体験ツアー しごと編」を学生向けに実施する予定であり、12月10日現在、4人の大学生から申し込みをいただいております。また、同じく2月には「おやべ暮らし体験ツアー 生活編」も実施予定であり、本市への移住に関心のある方に本市での暮らしを知っていただく機会を提供する予定であります。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   初めてのツアーを企画して、主催して、2人の参加があったと。残念ながら集まらなかったというような内容の答弁がありましたけれども、私としては2人も来たのだなと、それは喜ぶべきだと思いますので、ゼロ人だったら、これはまた機会を持ってもらいたいなと、いかんなと思いますが、2人いらっしゃると、その2人に小矢部の魅力をしっかりと実際に見ていただいて検討していただく、その機会が設けられているということは非常に評価できると思っております。  そしてまた、今年度も2月にまたツアーを企画していくというところなので、そういった機会をしっかりつくっていきながら、一人でも二人でも来ていただいて、実際に足を運んで見ていただけるというのは非常に貴重な機会だと思いますので、ぜひ有効に使っていただきたいなと、進めていただきたいなと思います。  そして、さらにこういったUIターンの取り組みを前進、進めていただきたいというふうに思いまして、今後はさらに人口減少が厳しくなるかと思いますが、ただいま、首都圏にはacoico(アコイコ)という、首都圏在住かつ富山県出身者で、その有志でつくる20代、30代が中心の県人会があります。一番大きな主催のイベントとしましては、「アコイコフェス」というイベントをやっておりまして、こちら富山県出身の20代、30代の若者を中心におよそ200人から300人ほどが毎年東京都内で集まり、鱒のお寿司や昆布のおにぎりなど富山の食やお酒を楽しみながら、富山県出身者同士が交流を楽しむ、そういうイベントを行っている団体であります。  そしてこういったアコイコフェスという大きなイベントをさらに、ことしも12月16日、今度の日曜日になりますけれども、開催されます富山県知事との意見交換会など、県出身者との交流の場を東京都内でつくっていく、そういった事業が県から活動資金の補助や県の総合政策局に事務局を置かせていただくことによって、サポートがあり継続して行われているわけであります。  その結果、acoicoという若手の県人会の活動にかかわった若者のうち、過去に20名以上がUターンまたはIターン、東京在住で富山に興味があって、団体にかかわってIターンしたという方もいらっしゃいました。そしてこのイベントに参加したという中で、把握できていない分も含めると、話を聞いているだけでも何十人という方が富山県にUターンするきっかけになったと聞いております。  現在、東京小矢部会などの既存の県人会はありますが、20代、30代の参加は毎回2名ほどであります。20代、30代に特化した若手の県人会をつくることで、若い小矢部市出身の大学生や社会人の方が参加しやすい場ができて「小矢部市に戻ろうかな」「こういう制度があるんだ」と、そういうことを思う、考えるきっかけをつくることにつながると考えられます。ぜひ小矢部市としても若者に限定した、若者を中心とした小矢部市出身の県人会の支援、サポート体制を改めてつくることはできませんでしょうか。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   議員ご提案の若者に限定した県人会の支援、サポート体制につきましては、貴重なご提案としていただいておきたいと考えております。現在、若手県人会とのかかわりがない状態ですので、今後、県から情報をいただきまして、本市出身の方がどの程度おられるのか、どのような支援を希望されるのかなどをお聞きしまして、本市単独での若手県人会の設立が可能であるのか検討してまいりたいと考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   私自身もこのacoicoという若手の県人会に所属して、活動をしていたことがあります。その中にも小矢部市出身の方も何名も参加されたり、実際、今も東京で活動されている方もいらっしゃいます。また、そういったところの情報をお互いに交換して進めていけたらいいのかなというふうに思います。  そして、今、総務省のほうからことしの1月になりますが、報告書が一つ出ておりまして、「これからの移住・交流施策のあり方に関する検討会」という検討会が開催された上での報告書が公表されております。こちらによりますと、ふるさとに貢献したい者がその地域にすぐに移住することはできない場合でも、地域の伝統文化の継承にかかわる活動や地域づくりの担い手としての活動を行うこと、そういったことを継続的に支援するなど、外部から多様なかかわりを持つことを可能とする新たな仕組みを整えることは、今後の地域づくりの展開に向けた有効な方策の一つと考えられるというふうに報告がされております。その内容をもとに考えると、小矢部市の関係人口を認識し、それらの者に対して地域と継続的なつながりを持つ機会を市から提供していくことが重要だと言えます。  富山県では、若手の県人会であるacoicoへの支援に加えて、富山ふるさと大使という制度を設けています。富山ふるさと大使は県外在住の富山県出身者を中心に、現在452名を任命し、富山県の地域づくりに外からかかわりたいという、そういった県出身者に活躍の場を提供しています。富山ふるさと大使の名刺の裏は、県内70施設以上で割引等の特典が受けられるお得なクーポンになっており、富山県への誘客にもつながっています。この70施設の中には小矢部市の施設も2カ所ほど、たしか入っていたかと思いますが、そういったふうに使われております。  小矢部市でも、ぜひ県外在住の小矢部出身者などの関係人口との継続的なつながりを持つことで、移住・定住促進につながると考えることができると思います。市当局の考えを改めてお聞かせください。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   関係人口とのつながりを持つという観点につきましては、本市といたしましても大切なことと認識しております。ふるさとへの貢献のあらわれの一つである、ふるさと納税をしていただくきっかけとなった理由においても、親族の出身地であったという理由が多く寄せられております。本市に関心を寄せていただいている方々や貢献したいと思っている方々と継続的につながりを持つことができるようにさまざまな機会を提供することは、今後の市政運営の中でも大切だと考えております。  これまでは主に、ふるさと納税を通しての関係人口の増加に努めておりましたが、今後は、議員ご提案の地域づくりの担い手としてどのようなつながりを持てるのか検討を行い、可能であれば移住・定住の促進に結びつけてまいりたいと考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   関係人口についても大切だという認識で答弁をいただきました。そしてまず、関係人口については、今の答弁にありましたとおり、ふるさと納税をするきっかけが親族が小矢部市出身だった、そういった方もいますが、そういった方々はなかなか把握することが難しいと思うんですが、関係人口に対してアプローチしていく、PRしていくためには、関係人口はどういう人が関係人口になるのかという、関係人口がどれくらいいてというのが明確にわからないと、まずどれくらい、どういう人たちが関係人口になるのかということをまず市として把握すること、認識することが大事だと思うんですが、この関係人口は、どこまで関係人口として考えることができるのか、そういうお考えがあるのかどうか、ひとつご回答いただきたいと思います。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   関係人口、捉え方でさまざまにどんどん拡大していけると思います。事業でかかわった人、そういう人を関係人口、そういうものにすれば、どんどん広がりを持てると思います。  あらゆる今までのかかわりをもう一度顧みまして、どこまで関係人口として役立てていけるのか、一度検証をしてみたいなと、今のご提案をいただきまして、検証していきたいなと思っております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ一度検証していただいて、捉え方によってさまざまだと思いますので、恐らく市町村ごとに関係人口はこれだという定義はまた変わってくると思います。小矢部市としては関係人口はこういう人たちだという形を一度検討いただいて、その上でさらにどういうふうな施策が有効かということを進めていけるのかなと思いますので、ぜひ、前向きに進めていただきたいなと思います。  続きまして、次の質問に移らせていただきます。  続きまして、観光振興について質問をいたします。  昨年の5月に観光振興課より、新メルヘンの定義を「子供から大人までが喜ぶような、わくわくするような明るく、かわいい街」と設定されております。しかし、市民の方にお話を伺うと、「新メルヘンの定義があること自体、知りませんでした」との声や「聞いたことはある、新聞で見た、だけれどもちゃんと言えない。何だっけ」、そういった声をよくお聞きいたします。  そこで改めて、新メルヘンの定義とその設定した狙いについてご説明をお願いしたいと思います。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。  〔企画政策部長 澁谷純一君登壇〕

◎企画政策部長(澁谷純一君)   新メルヘンの定義について説明をいたします。  本市のメルヘン建築は、公共施設に文化的価値を持たせ、地域の人々に親しまれ、愛され、地域のシンボル、誇りとなるようにという理念から建設され、マスコミなどにより全国に紹介されたことから、本市はいつしか「メルヘンの街おやべ」と呼ばれるようになりました。  本市では長らく、メルヘン建築をもって「メルヘンの街おやべ」を全国にアピールし、誘客促進に努めてまいりましたが、建築から40年が経過し、外観に汚れが目立つものもあること、また、公共施設再編計画により、施設の統廃合などで廃止される予定のメルヘン建築もあることから、「メルヘンの街おやべ」を改めて見詰め直すことといたしました。  本市では、北陸新幹線やアウトレットモール開業により、交流人口が増加している中、さらなる誘客を図ることを目的として、平成28年度に小矢部市メルヘンブラッシュアップ調査業務を実施しております。この調査業務におきまして、メルヘン建築だけに頼ることのない「メルヘンの街おやべ」をつくり上げていくことが提言され、「子供から大人までが喜ぶような、わくわくするような明るく、かわいい街」を新メルヘンのコンセプトとして定義づけを行い、まちづくりに努めるとともに、誘客促進の指針とすることとしております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   説明ありがとうございます。この新メルヘンの定義のもと、「おやべメルヘンパーティー」というイベントがあったり、さまざま取り組みをされております。簡単に「おやべメルヘンパーティー」、こういったチラシで見たこともある方もいるかと思うんですが、こういった形でイベントが2回、3月24日、25日の2日間と、10月27日、28日の2日間と2回開催されているかと思います。これらのイベントの開催も含めて、現状とこの新メルヘンの取り組みに対する成果と課題についてお聞かせお願いします。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   議員ご指摘のとおり、本年3月と10月に「おやべメルヘンパーティー」と銘打ったイベントを開催いたしました。新メルヘンとアニメや漫画、アイドルといったサブカルチャー及びご当地キャラクターを融合したイベントであり、3月には約3,500人、10月には約1万1,000人の方々が市内外から本市を訪れ、イベントを楽しんでいただきました。  成果といたしましては、ふだん、本市を訪れることのないであろう若年層の方が多く来場され、イベントを盛り上げていただいたとともに、SNSなどで情報発信していただき、本市のメルヘンの魅力を県内外に伝えていただいたものと考えております。  また、著名な声優、俳優、ご当地キャラクターなどを招き、トークショーなどで市内の菓子店舗について紹介していただいたところ、ファンがお菓子を購入して売り切れになったとのことで、経済効果に有効であることが実証されたものと考えております。  課題といたしましては、開催中は多くの来場者に訪れていただきましたが、いかにリピーターをふやすかにあると考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   成果のほうで幾つか具体的な事例を挙げて説明いただきましたが、この成果の経済効果の金額であったり、SNSで発信してもらえた、どのくらい発信してもらえたのか。具体的にはフェイスブックだとかツイッターだとかいろいろなSNSというものもありますけれども、どのSNSが一番発信されたか、具体的にはわからないかと思うんですが、今後、具体的に数値化していくことでさらに次の検討をしたり、ここを強化しようだとか取り組みが進めていけると思いますが、その具体的な数字については把握されていますでしょうか。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   すみません。数字については持ち合わせておりません。ただ、このイベントは業者に委託しておりまして、その成果というものをしっかりと上げていただいております。  せっかく上げていただいたその成果、しっかりと分析しまして、今後に役立てるためにしっかりとこれを使っていきたい、そういうふうに思っております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ検証のほう進めていただいて、また次につなげていただきたいというふうに思います。  そしてこの新メルヘンの定義、先ほど説明も答弁の中にありましたけれども、定義を決める際にはワークショップなどを行い、市民の声も集めて、意見も集めて審議を行ったと聞いております。今回、私のほうでも改めて、独自に市民の皆様にメルヘンについて意見を幾つか聞いてみました。  市民の皆さんからは、中には「中途半端だ。メルヘンを活用するのであれば徹底的にメルヘンに取り組むべきだ」という声だったり、「メルヘン建築の華やかさ、派手さに対して住民は目立つことが嫌いで服装も地味であり、住民との意識の乖離が大きいのではないか」などと自由にご意見をいただきましたけれども、観光施策にとどまらず、市政全般に対して、メルヘンの扱いを課題とする声が多く聞かれたたというふうに感じました。  最初の新メルヘンの定義についての説明があった際にもメルヘンが市のシンボル的な言葉になってきたというご答弁もありましたが、この新メルヘンの活用・発展、観光施策にとどまらず、さらに発展させていくためには、まず、この新メルヘンを市民が理解して、さらに多くの市民にかかわってもらうことが一番重要ではないかと考えております。  今後改めて、小矢部市民へ向けて新メルヘンの浸透を図る施策が必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   新メルヘンの浸透を図る施策についてであります。現在、市のシンボルキャラクターのメルギューくん・メルモモちゃんやメルヘン米、稲葉メルヘン牛などの農畜産物、さらには道の駅メルヘンおやべなどの施設名に見られるよう、メルヘンの名称はメルヘン建築の枠を超えて、あらゆる面で市民に浸透しております。  メルヘンの捉え方は人それぞれであると考えております。本市は北陸新幹線、アウトレットモール開業により、都会からも多くの観光客が訪れており、まちなかの雰囲気も変わりつつあります。議員ご指摘のとおり、観光施策のみならず、市政全般において新メルヘンの活用とさらなる発展を目指すには、市民のご理解とご協力が必須であると考えております。  今後は広報紙やケーブルテレビ、メディア、SNSなどの活用を初め、機会を捉えて市民の集まりに積極的に参加しまして、意識の醸成を図りながら、子供から大人までが喜び集う小矢部市となるよう、新メルヘンの浸透を図ってまいりたいと考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   答弁の中で観光の枠を超えて、メルヘンの浸透を図っていくということで答弁をいただきました。そしてメルヘンのほう、改めてメルヘンというのは何かなというのを調べましたところ、本来ドイツ語のメルヘンでございまして、ドイツ語では小話や物語という意味であるそうです。なので、例えばグリム童話であったり、日本の桃太郎、そういった童話も大人向けの物語、小話も含めて、メルヘンと呼ぶのがドイツ語の本来の意味であります。  つまり、メルヘンは広く解釈しますと、絵本や童話などの、子育てや学校教育に関するものにも通じるものがあると考えます。今、既に市でやっているブックスタート事業や学校図書の充実、そういった施策なども、捉え方によってはメルヘンと言いかえることができると思います。  このように、観光振興以外の部分でもメルヘンを冠した、建物の名前にもメルヘンがたくさんついているということで、答弁の中でも話をしていただきましたけれども、そういった活動も含めて、さらに改めてプロモーションしていくことが一つのアイデアだと思います。  このメルヘンを観光振興の中にとどめず、横の展開をしっかりと戦略を持って進めていくことが、子育て環境の充実、満足度の向上、さらに移住・定住促進などにもプラスの影響を与えると考えます。戦略を持ってというところがみそかなと今の私の質問の中で思っておりまして、先ほどからいろいろな、捉え方はさまざまでありながら、メルヘンというものをさまざま説明に入れてくださったりしていますが、そういったところを戦略的に取りまとめて進めていく、プロモーションしていく、そういったお考えはあるのかどうかお聞かせください。

○議長(福島正力君)   企画政策部長 澁谷純一君。

◎企画政策部長(澁谷純一君)   新メルヘンの横の展開ということであります。  本市におきましては、さきにも述べました新メルヘンの定義を観光分野のみならず、ひとつまちづくりにも生かしているところであります。新メルヘンの名称を生み出し、実行している、いわば先駆者存在であると、これは自負しておりまして、全国には例のない「メルヘンの街おやべ」のまちづくりを展開してまいりたいと考えております。  議員ご指摘のとおり、メルヘンは観光分野だけではなく、学校教育などあらゆる分野での活用・発展の可能性が考えられます。先ほど図書の話もありましたが、新図書館につきましては、メルヘンコーナーの設置などを検討したいと考えているところであります。  第7次小矢部市総合計画の重点施策である、子育て環境の充実、満足度の向上、移住・定住促進におきましても、メルヘンをキーワードとして、メルヘンを冠した横断的な活動を意識し、今後も引き続き、全国に誇れる「メルヘンの街おやべ」を目指してまいりたいと考えているところであります。  戦略的にいうことでございますが、まさしく第7次小矢部市総合計画の重点施策、このあたりに盛り込む、これが一つの戦略であるかと思っております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ、そういった子育て施策や図書だとかさまざまな分野で、観光振興課以外の課をまたいで、部もまたいで、メルヘンというのを取り入れていく、そういう形でぜひ進めていただきたいなと思っております。  次の質問に移らせていただきます。  続きまして、市のホームページ、そして市の公式フェイスブックページの活用について質問をいたします。  小矢部市議会におきましても、ことしの10月下旬に公式フェイスブックページを開設いたしまして、市議会のホームページをあわせまして、ICTを活用した情報発信により、市民に開かれたわかりやすい議会を目指して、改善を進めているところであります。  先日、11月30日に開催いたしました議会報告会においても、フェイスブックを見て知ったという回答もアンケートの中には複数ございました。早速、一つの成果として出たのかなというふうに認識をしております。小矢部市のほうでは、平成24年よりフェイスブックを活用した情報発信を進めているかと思いますが、現在の利用状況をお聞きしたいと思います。  マーケティング用語には、ページビュー、PVという指標がありまして、そのページビューとは閲覧数のことをいいます。何回そのページがパソコンの画面やスマートフォンの画面で表示をされたかの回数をあらわしたものであります。この数値が大きければ大きいほど、多くの方に見ていただけているということになります。つまり閲覧数と同じ意味になりますが、この市のホームページ、公式フェイスブックページのページビュー、閲覧数はいかほどでしょうか、お聞かせください。

○議長(福島正力君)   総務部理事 居島啓二君。  〔総務部理事 居島啓二君登壇〕

◎総務部理事(居島啓二君)   市ホームページ、公式フェイスブックの閲覧数についてのご質問でありますが、小矢部市のホームページにつきましては、平成28年3月にリニューアルいたしまして、さまざまな情報提供を行っているところであります。また、公式フェイスブックにつきましては、平成24年7月に開設いたしまして、重要な情報ツールの一つとして活用しているところであります。  ご質問の閲覧数につきましては、平成29年度の1年間の実績といたしまして、市のホームページのトップページは21万4,960件となっております。また、公式フェイスブックにつきましては、これは直近の28日間、12月9日までの28日間の集計でありますが、362件となっております。以上であります。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   それだけ多くの市内外の方に見ていただけているということになるかと思います。  しかし、現在の市のホームページや市の公式フェイスブックページの運用について見てみますと、決して情報発信がうまいとは言えないかなというふうに感じました。  例えば、イベントの告知を行っても、開催時の様子など報告がされていないことが多くあります。どのくらいの方が参加して、どのような雰囲気だったのか、写真数枚を当日の様子が伝わるようなコメントと一緒に投稿してあげれば、これは市のホームページもフェイスブックもともにですが、そういった投稿をしていただければ、イベントの日は用事があって行けなかった、そういった人でも写真を見れば、「楽しそうだな、来年は絶対行かないとな」と、そういうふうに思っていただける人も多いと思います。  市のホームページ、市の公式フェイスブックページでの情報発信について、例えば、マーケティングなどの専門的な知識を学ぶような研修や勉強会、そういったものも職員向けに開催をして、より情報発信を効果的に行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(福島正力君)   総務部理事 居島啓二君。

◎総務部理事(居島啓二君)   研修会や勉強会の開催についてのご質問かと思いますが、本市では、広報おやべや市ホームページ、公式フェイスブックなど多様な媒体を活用いたしまして、さまざまな情報を発信しておりますが、まだまだ課題があるとのご指摘をいただきました。  自治体広報につきましては、ソーシャルメディアの活用により、かつての一方的な情報発信から双方向のコミュニケーションへと構造的な変化を遂げたと言われており、今後、住民や観光客のニーズを捉えた効果的な情報発信がより一層求められると認識しております。そのため、ご提案の研修や勉強会の開催も含めまして、対応を検討していきたいと考えております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ、勉強会、研修会をやっていきたいということですが、これは改めて一つ質問を関連でさせていただきたいんですが、今の課題があるということで私は指摘をいたしましたが、実際に当局のほうでは、今の、現在のその運用、広報の面に関して、特にネットを使ったホームページやフェイスブックの運用に関して、どういうことを課題として捉えられているのか、何か認識として、現在あればお聞かせいただきたいなと思うんですが、お願いできますでしょうか。

○議長(福島正力君)   総務部理事 居島啓二君。

◎総務部理事(居島啓二君)   インターネットのほうは、従前に比べまして活用は少しは進んできたかなと思っておりますが、これにつきましても、まだまだ、もっとうまくやっていく余地は十分にあるのではないかと考えておるところであります。  また、フェイスブック等、SNSの活用につきまして、やはりまだこれから十分拡大するといいますか、情報ツールとして活用する余地はたくさんあるかと思います。手法を含めまして、どのようにまで載せるかというようなところも含めまして、今後検討していくべき課題と認識しております。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ、課題のほうは、各課で情報を上げていると思うので、各市の職員の皆さんがわからない部分であったり、どういうふうにやればいいのかなということを一度検討していただいたり、わからないことであったり、課題を整理していただいた上で勉強や研修会等、次に進めていただけたら、よりよい情報発信ができるのかなと思っております。ぜひお願いいたします。  さらに、具体的に一つ提案をさせていただきたいと思っているんですが、市の公式フェイスブックページについてであります。  この公式フェイスブックページ、一応、フェイスブックページはフェイスブックをされていない方でも見ることができますので、かつ、市の広報の冊子のほうにも市のホームページと同じように公式フェイスブックページのURLが並んで書いてあります。同じようなレベルで捉えられているかなというふうに認識していますが、この公式フェイスブックページを表示した際、一番上に画像が、ホームページにも開いたときにトップに画像が貼ってあります。表示される写真をフェイスブックの写真はカバー写真と呼ばれるわけですが、この画像をぜひちょっと変更していただきたいなというふうな提案であります。  まず、サイズの変更をお願いしたいんですが、なぜかといいますと、現在、フェイスブックというのを閲覧する方の92%以上がパソコンではなくてスマートフォンで見られるそうです。スマートフォンで実際に私も市の公式フェイスブックページを拝見いたしますと、画像の両サイドが切れております。切れて表示されてしまいまして、左側の小矢部市という文字が写真の中に入っているんですけれども、その文字の左側半分が隠れてしまっていて、2文字欠け落ちて見えているというようなことだったり、右側のほうにはメルギューくんの写真が貼ってあったんですけれども、スマートフォンで見ると見切れていて、パソコンで見ると全部きれいに見えるんですが、そういった形で見切れてしまっています。  現在の画像は画質もよくなく、見にくいので、市のホームページは非常にきれいだなと思うんですが、それと同じように山々や小矢部の祭りの写真を大きく使用していただいたほうが、小矢部市のイメージが伝わりやすいかなと思っております。ぜひこのフェイスブックページの写真1枚だけでも改善をお願いしたいなと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(福島正力君)   総務部理事 居島啓二君。

◎総務部理事(居島啓二君)   議員ご指摘のとおり、スマートフォンでフェイスブックページを表示いたしますと、小矢部市の文字が半分隠れ、また、メルギューくんも見切れている状況にあります。今後、スマートフォンで閲覧しても不都合のないよう改善をしていきたいと考えております。  また、画像でありますが、現在は、左に小矢部市の画像の横に、左に曳山祭と夜高祭、中央にタワー、右側に大谷中学校、その下にメルギュー・メルモモの画像があるかと思いますが、こちらのほうも、本当に画像を含めまして、小矢部市のイメージが伝わるようなものに改善していきたいと考えております。よろしくお願いします。

○議長(福島正力君)   1番 林  登君。  〔1番 林  登君登壇〕

◆1番(林登君)   ぜひ早目に改善をいただいて、フェイスブックを見ても、小矢部ってこういうところなんだなと、フェイスブックページもあってきれいだなというふうに思っていただけるように進めていくのは、観光も含めてですけれども、移住・定住促進という中で若い世代に訴えていこうという中では、非常に、そういう一つ一つが大事かなと思っておりますので、ぜひ改善を進めていただきたいと思います。  あとは、フェイスブックに関しては投稿の仕方であったり、そういったところも改善をして、進めていただきたいなと思いますので、ぜひ、勉強会も含めてやっていただきたいと思います。  本日は、移住・定住促進、そして新メルヘン、それらの発信ツール、ホームページ、フェイスブックページについて、大きく3点について質問をさせていただきました。20代、30代、子育て世代、そういった世代が今まで以上にさらに小矢部に住みたいな、住んでよかったな、そう思っていただけるようになるように、これらの対応を改めてお願いしまして、私からの質問を以上とさせていただきます。ありがとうございました。

○議長(福島正力君)   これをもちまして、本日の質疑、代表質問及び一般質問を終了いたします。  あすは午前10時から本会議を再開し、本日に引き続き上程議案に対する質疑並びに市政に対する一般質問を行います。 --------------------------

△散会

○議長(福島正力君)   以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。 --------------------------            午後4時36分 散会

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