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執筆者の写真林登

令和6年富山県知事選挙を振り返って富山県政を考える

富山県知事選挙の立候補者はこちらの2名でした。

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新田八朗 369,908(81.3%)当選

無/現/66歳/当選:2回目/推薦:自民・公明・国民・立民県連

元日本海ガス社長元日本青年会議所会頭

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百塚 怜 85,115(18.7%)

無/新/34歳/推薦:共産 支持:社民

元富山県上市町議会議員看護師

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民間出身の新田知事!!

新田八郎氏が圧倒的な得票数で当選されました。前回の保守系分裂選挙から一転しました。そこは自民党の組織力を感じた一方で、やはり前回の選挙は特にそうでしたが、今回も日本青年会議所で会頭をされた人脈で経済界のつながりを活かした選挙戦を行っていました。経済界出身の知事として、その強みを活かし、強い富山の経済をつくって頂きたいと切に願っています。私が素晴らしいと思っているのは、民間経営者でありがちなトップダウンの経営ではなく、県の成長戦略は県出身の経営者など実績のある民間人を集めた会議でその方針や進め方を協議して決定し、実行してきたことは、良い方向に向かっていると感じます。役所主導でもなく、知事主導でもなく、経験と知識のある外部人材をうまく活用しています。そこから生まれたのが、まさに“富山といえば寿司”です。これが浸透し、富山の経済を引き上げることができれば、農業や水産業、観光業と幅広い業種に恩恵があることでしょう。小矢部市も海がないから関係がない!ということはありません。飛騨では、肉寿司がめちゃくちゃ有名で行列ができるほどですが、小矢部市もお米もうまいし、稲葉メルヘン牛のというA5ランクの上質な和牛があります。富山県の成長戦略に今こそ乗っかり、ちゃっかり小矢部の経済発展も実現しましょう。


 
新田知事の公約から考える !!

さらに、今回新田候補の公約にあった保育園2人目から無料!というのも重要です。今は3歳以上が幼保無償化という国の取り組みによって無料なのですが、3歳未満児の2人目以降の無償化も子育て世代にとっては嬉しい。小矢部市では、3人目から無料なので少し支援が広がる形になる。しかしながら、氷見市では1歳以上の保育料が1人目から無料になっており県内で大きな差があることが問題であると私は思っています。

もちろん、地方分権で独立した自治体が主体性を持ち自由に政策を展開すべきであるが、一方で近隣市町村と比べ、行政サービスの質や内容に大きな差があることが必ずしも良いとも思えない。小矢部市民から不満の声を聞く。氷見市では第1子から保育料が無料なのに、小矢部市はなぜ保育料(3歳未満児)が必要なのか、不公平ではないか?そうなるなら氷見市に住めばよかった!などの声である。これは確かに市民からすれば、そう思うのは間違いない。一方で氷見市は人口減少数が県内最大であり、人口減少対策に力を入れたいことも理解できる。しかし、氷見市が抱える課題は県内全ての市町村が抱える課題である。子育て支援の手厚い地域に移住する人も出てくるだろうが、人口の奪い合いを近隣市町村でやっていても仕方ない。不健全に思う。富山県がしっかり手綱を持ち、子育て支援を手厚くし、東京など首都圏からの移住者を県内全体へ迎え入れていくべきである。市町村が主体になって近隣市町村との調整ができるようには、見えないので、県が調整役になり、必要な予算も市町村にはないため、県が国の予算ももらいながら主導権を握って進めてもらいたいと思う。石破総理も地方創生とよくいうが、石破総理も日本中の市町村の状況を理解されていないと思う。今年、総理になる前の石破代議士の講演を聞き、私は手を挙げて質問をしたが、それに対する具体的な話は出てこなかった。理想論と言われても構いませんとまで、言われた。一つ納得したのは、地域の中で対話をしていくべきと言われたこと。まさに対話が今少ないと思った。富山県と各市町村、そして国との対話に取り組むべきである。ワンチームといい対話しているようで、本当にそうか?と思わざるを得ない。

小矢部市議会においては、本会議の場で桜井市長に確認したところ、市長からも子育て支援の行政サービスに不公平感が出ないようにしてほしいと県の会議の場で言っていると言われたが、言っただけで、何も変わらない。私のレベルでは、これ以上他市のことを言う立場にはないので、歯がゆいがこの状況を変えることができていない。小矢部市で第1子から無償化するための予算もないし、安易にそこに合わせにいくことも本当に必要なのか、そういう議論をしなければいけないと考える。

新田知事の公約が人気取りのための子育て支援策ではないことを願う。各市町村、子育て世帯の本当に困っていることを汲んた政策が実施されることを期待したい。


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