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執筆者の写真林登

令和3年度9月議会について

みなさん、こんにちは。


小矢部市議会議員 林登です。


先日、9月議会が無事に終わりました。


YouTubeで議会を見ることができます。ぜひご覧下さい。 ↓ ↓ ↓ ↓


ソーシャルインパクトボンド(SIB)の活用について、

説明をさせて頂きました。


介護予防事業への展開がどうかと、提案しましたが、実際に小矢部市で実現するにはハードルが高いです。


質問の意図としては、議員のみなさんへ、職員の皆さんへ、市民の皆さんへ、民間活用の手法として、新しい手法もありますよと、伝えたかったのだ。 ソーシャルインパクトボンドは、ソーシャルインパクト、つまり

社会的な事業成果を客観的に計測できなければ、運用できないのです。


この客観的に社会的な成果を評価するということ、これが実は小矢部市においてはなされていないのです。


例えば、9月議会で最初に質問した「介護予防事業の成果は?」の問いに、民生部長は「介護予防教室の開催件数」を答弁で述べた。


私が聞いたのは、「実績」ではなく「成果」

である。


介護予防事業は、認知機能の維持や筋力の維持などを達成し、

自立した生活を送ることだと思う。


では、そのために事業を展開し、成果として

何人が本来は体の衰えが進むところ、どの程度の進行を遅らせることができたのか、具体的には筋肉量がどうなったか、 要介護認定率が下がり介護を使う人が何人減ったとか、

成果を示して欲しいのである。 部長が答えたのは、実績である。

この実績を評価指数にしてしまうと、問題がある。

1、目的が達成されたか不明である。

  目的と達成したかどうか、評価できないですよね?

2、目的達成へ向けて、事業の改善がなされない。

  目的達成したか不明なので、どこを改善するか、改善の必要性すら検討できませんよね?

3、もし、仮に民間委託したら、委託業者は開催回数を保持し、参加人数の水増しをしたり、ターゲットと違う人でも良いから委託の要件を満たすために必要な人間を参加させて、実績を作り、他のコストは削減して、行政から委託料をもらい、利益を出そうとするだろう。

これは、当たり前のロジックだと思う。


この3つの問題がある。

ここまで軽く議場で触れたのですが、ここまで細かく伝わらなかったと思う。しかし、こういう問題定義も含んでいたつもりです。


そして、ソーシャルインパクトボンドの考え方は、地方の自治体が効果的に事業を展開する手法として有効だと思うので、純粋に模索して検討して欲しいと考えています。


こういう質問をすると、答弁書を作成するために職員は調べたり、部長や課長も勉強せざるを得ないので、知識が増えていきます。

こういう機会でもなければ、学べないのです。


2010年にイギリスから始まったソーシャルインパクトボンドは、まだ国内での事例も少ない新しい手法です。議員の中でも熟知した議員はいないようでした。新しい手法をそく、取り入れて行かなければ、小矢部市はよくならない。


特に、人口の少ない小矢部市は、知恵を絞って市政運営を行わなければならないのです。

議員として、少しでもその理想の小矢部市へ動く機会になればと考えています。


市民の皆様へ

あなたが投票した林登は、このように市議として

毎回の議会で質問をしています。

中には、議会で一般質問をしない議員もいます。

どんな議員が必要か、今一度考えて頂きたいです。

20年後、30年後の未来を作るのは、有権者の皆さんです。

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